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2011年04月07日

曹洞宗護法山 正禅寺

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1900(明治33)年、富山・青森県より入植し漁業が営まれるようになり、地域の要請により1906(明治39)年 落石説教所として開山。春秋の彼岸・盆・地区の檀家の法事など、11/1から半月ほど成道会(じょうどうえ)で根室管内を回る。

檀家さんの話では、昔まだ港に防波堤も灯台もなかった頃、湾に船を入れるとき海面下に隠れている瀬(暗礁)を避けるため、改修される前の旧本堂屋根の天辺にあった擬宝珠(ぎぼし)を目印にし、その方向に進んだという。今では家も増え見通しも悪くなったが、当時は地元漁師さんたちの日常の操業の目印としても、活躍していた。

※擬宝珠(ぎぼし)=または葱台(そうだい)のことで、欄干などの天辺を飾る装飾。


参考文献等
『おちいし』(1976)落石漁業協同組合
日本地名大辞典 北海道(1987)角川書店
北海道 無線のあゆみ(1972)日本電信電話公社根室無線中継所
開校百周年記念誌潮風(1993)根室市立落石小学校
道東地方のアイヌ語地名【国有林とその周辺】(1995)鎌田正信
Wikipedia

資料協力
根室市歴史と自然の資料館