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2011年04月07日

落石について

サケ・マス・コンブなどを生産する漁場として、落石地区は古くから漁業が営まれていた。江戸時代後期には水産物を求める松前藩の力がおよぶようになり、漁場が管理される。明治時代以降、旧国道のルートとして驛逓が置かれ、新たな漁業入植者などが住むようになり集落ができる。漁法の進歩や北洋への進出と、根室市の水産業の一地区(町)として発展。自動車が普及する前の国鉄根室本線の開通、落石駅の開業は町並み形成のきっかけとなった。またそれ以前のチャシ跡や竪穴式住居群跡などの遺跡から、より古い時代から落石の豊かな海が、この地で生きる人びとを支えていたのを知ることができる。海とともに生活する姿は、今でも変わってはいない。

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落石のあゆみ
1790年代(寛政年間)厚岸場所として番屋が設けられ、春から秋の漁期だけ居住。
1808(文化5)年厚岸→落石→根室の道路が開通、落石は主要な駅となる。
1868(明治元)年頃地区でのコンブ漁がはじまる。
1876(明治9)年

落石村、昆布盛村あわせて漁家20戸。

1880(明治13)年

落石郵便取扱所開局

1883(明治16)年

昆布採取組合設立。落石でもタラ漁をはじめる。

1887(明治20)年鮭営業組合設立。
1889(明治22)年中国に昆布輸出を始める。
1890(明治23)年落石岬灯台点灯。
1892(明治25)年落石小学校のもとになる教育所ができる。
1908(明治41)年落石無線(その後の無線電信局)開設。
1910(明治43)年石盛漁業協同組合設立。
1920(大正9)年国鉄根室本線が延伸し、落石駅開業。事務所駅前に新築移転
1924(大正13)年組合長表功碑除幕。
1930(昭和5)年 サケ・マスは氷詰め、冷蔵船にて甘塩等にて、東京・名古屋・大阪へ出荷。
1947(昭和22)年

落石中学校開校

1949(昭和24)年落石漁業協同組合設立、この春ニシン大漁。
1952(昭和27)年

落石漁港起工式

1955(昭和30)年西カムチャツカに組合自営のサケ・マス漁船出漁。北洋漁業最盛期を迎える(昭和40年代まで)。
1966(昭和41)年落石漁協がユルリ島の(168ha)の払い下げを受ける。落石無線電信局廃止
1976(昭和51)年落石漁港に漁協新事務所竣工
1977(昭和52)年200海里規制にて日本の漁業形態が大きく変化。
1992(平成4)年落石駅無人化
2010(平成22)年落石岬灯台霧笛廃止