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2011年04月05日

落石岬の動物・野鳥

動物現在、エゾシカは根室で一番観察しやすい動物。1890年代の明治初期の乱獲や大雪などによる大量死で、一時は絶滅が心配されるほど減少したことがあった。その後、保護のため狩猟を厳しく管理し、徐々に生息数を回復。1980(昭和55)年頃からは、逆に農林業、自然植生へ深刻な被害を出すほどまで増加してしまった。落石岬でもよく見かけるようになり、とくに冬期は数100頭規模の群れになることも。


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湿原周囲の草原にキタキツネ、注意深く歩いていれば木道の下を這いまわるエゾヤチネズミなどのネズミ類、オオアシトガリネズミ(食虫目:モグラの仲間)など。海上にはゼニガタアザラシまたはゴマフアザラシ(冬)。落石岬灯台や落石港でラッコが観察されたこともある。



アカエゾマツ林内の木道上から、ヒガラ・ハシブトガラ・ゴジュウカラなどのカラ類とキクイタダキ、キツツキ類のコゲラ・アカゲラ、春?夏はアオジ・センダイムシクイ・ルリビタキなど。湿原周辺の草原(春?夏)にはオオジシギ・ヒバリ・カワラヒワ・ノビタキ・オオジュリン・ノゴマ・シマセンニュウ・タヒバリ(春・秋)など。  断崖周辺と海上にはオオセグロカモメ・ウミネコ・ウミウ・ヒメウ、冬期間はシノリガモ・クロガモ・コオリガモなどのカモ類が多い。  断崖付近で発生する上昇気流を利用するワシやタカ類、とくに冬の落石岬は絶好の観察場所。オジロワシ(通年)、オオワシは普通。ノスリまれにケアシノスリが湿原や周辺の草原で餌となるネズミを探す様子を見ることができる。ほかにハヤブサ・チョウゲンボウなどや、フクロウの仲間のコミミズクなど出会うことも。



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海上は、エトピリカ・ウミガラス・ケイマフリ・ウミバト・ウトウなどのウミスズメの仲間の宝庫。またコアホウドリやハシボソミズナギドリなど海ならではの種類が、季節によって様々な姿を見せてくれる。観察は船から→http://www.ochiishi-cruising.com/