落石岬(落石岬湿原)[落石の自然]
(2011年04月05日 17:30) by footpath


落石岬は、高さ約50mの海食崖に囲まれた平坦な台地。中心部にアカエゾマツの純林がある高層湿原があり、独特の景観を見せている。その外縁をとり囲むように草原があり、北方系、高山植物をはじめ数多くの草花が咲く場所。この地の自然の中心になっている高層湿原は、水源が河川や地下水ではない湿原のことで、特徴あるその植生からミズゴケ湿原ともいわれる。この地の自然の中心になっている高層湿原は、水源が河川や地下水ではない湿原のことで、特徴あるその植生からミズゴケ湿原ともいれわる。落石岬では雪解け水や雨、そして夏(6?8月)に毎日のように発生する海霧(うみぎり:地元では「ガス」とも呼ばれる)を源として成り立っている。 また海霧は、水分だけでなく冷たい空気をともなって、日照をさえぎり低温にする。根室の夏の気候は、北海道のほかの地域に比べると冷涼なうえ、落石岬周辺は市中心部より更に平均気温が約2℃も低いとされ、その厳しい条件が「どこにいても海が見える」台地の上に、まるで標高1000mを越える高山帯のような自然をつくり出している。


<画像:shizen001.jpg>

厚くコケむしたアカエゾマツの純林に咲くミズバショウ(春・5月上旬)。エゾシカがいることもある。 ※日本において湿原は低層・中間・高層湿原と三種類に分類する。河川や湖沼・地下水を水源とし、おもにヨシ原を中心とするのが低層湿原で、道東ではタンチョウの繁殖地といえば分かりやすい。また低層から高層湿原へ移行段階のものを中間湿原といい、ぞれぞれ環境に違いがあり、生息している植物も異なる。


コメント投稿
次の記事へ >
< 前の記事へ
TOPへ戻る

Powered by
MT4i 3.0.8