2008年07月14日 21:28

質問

別海の中学生からこんな質問を受けました。

【質問内容】
牛は草しか食べていないのにどうして脂肪分ができるのですか?

IMG_3019.jpg

確かに、どうやって脂肪を生産しているんだろう・・・

乳牛の専門書やインターネットで調べ、
その道のプロや大学の先生にもアドバイスを請い
なんとか返信しました。

【回答】
牛の胃(第1胃)の中にいる、セルロース分解菌が牧草のセルロース(繊維)を分解して生産する酢酸と、糖類分解菌が糖類を発酵させて生産する酪酸が合成され脂肪になるからです。

※参考文献・・・日本飼養標準・乳牛(1999年版)、
発行所・社団法人中央畜産会、77頁「5.3.1乳脂肪」
※参考サイト・・・雪印種苗株式会社「ルーメンについて」

帯広畜産大学の瀬尾先生より
中学生向けの解説を送っていただいたので
有り難く転載します。

以下、瀬尾先生- - - - - - - - -

乳脂肪の主な原料は、酢酸です。
酢酸は、第1胃内の微生物(バクテリア、プロトゾア)によって、
草の繊維質が分解されることにより、生成されます。

解説:
草の繊維質の代表であるセルロースは、
第1胃で分解されて、酢酸、プロピオン酸、酪酸、メタンになります。
これらのうち、生成される割合の最も多いものが酢酸
で6割、プロピオン酸は3割、酪酸は1割程度です。

さらに小学生程度に翻訳すると、

牛が草を食べると、胃の中にいるたくさんの微生物がそれを消化して、酢をつくってくれます。この酢を主な原料として、牛はおっぱいで牛乳を作ります。(簡単にしすぎたかも?)
- - - - - - - - - - - - -
さすが瀬尾先生、わかりやすいです。

この質問のおかげで、
人間が消化できない食物繊維を
脂肪に合成できる牛ってすごい!と、
改めて思いました。

IMG_3057.jpg

shiotsu

伊藤牧場ホームへ

まきばの散歩道TOP

戻る
次へ